畠山久紀さん


 畠山さんは、兎に角、山が好きな人である。
 山を歩かせれば仙人のように早いし、荷物を持たせりゃ、これまた滅法頑丈に出来ている。
 ・・・・・そんなこんなで、今迄に八ヶ岳を縦走したことが 40 〜 50 回ほどあるというから恐れ入ります。
 筆者なんざ、足掛け4年も八ヶ岳山麓に住んでいるのに、自慢じゃないけど、未だに縦走経験は 1 回もありません。
 こんな事を考え合わせますと、畠山さんは、兎に角、常識じゃ考えられないような猛者(もさ)なんでありんす。
         


     

 ・・・・・余談になりますが、久紀さんが経営する宮本屋旅館の特徴は、何んと言ってもリピーターが多い事です。
 その理由が・・・・・・この旅館を繰り返し利用するお客様方の言葉によると、「料理が美味しい事と、ご主人が面白いから」と言う人が多のには驚かされます。
              


      

 一方・・・・松原湖高原で地元主催の山菜ツアーなんかを企画すると、畠山さんがインストラクターになっている事が多いようですが・・・・この畠山さんが、インストラクターになるのは町の企画の時だけではないようです。
 勢いあまってか、宿泊客を引っ張り出しては、山菜講習会などをやっているらしいのです。
 ・・・・・こんな具合に、この人は、山と人間がとても好きなのかも知れません。

 ・・・・・・ですから、シーズンにでもなって、
 道で畠山さんに出会った筆者が・・・・
 「どう? 忙しそうじゃない?」と声を掛けますと、
 「うん、山に行かなくちゃあ・・・・」と答えてニコニコするのが常でした。
 そこで・・・・
 「山菜?」
 と訊きますと
 「うん、仕事で使うんで・・・・」
 と、ニコニコした返事が返って来ます。

 この一連の答を耳にした筆者は、最初のうちこそは、(偉いな!!)と、思っていましたが、最近は彼の山菜採りに関する考え方が変わってきました。
 ・・・・と言うのは、山に行くときの彼の顔つきが
 「もう、とっても幸福!!」
 と言っているように見えるのです。
 ・・・・これが、どうもアヤシイ!!

 そこで、ツラツラと考えた筆者は、或る考えに思い当たりました。
 それは・・・・・何のことはない・・・・・「仕事だ」「仕事だ」と言って山に入っているけど、
 「大将!!、ありゃあ半分遊びだぜ!!」
 ・・・・と、最近の筆者は考えるようになって参りました。

 兎に角、幸せな人だと思います。

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