第 1 集

   

No. 1 暑中見舞い

 今から 40 年ほど前の、僕が 25 才の頃の話です。
 或る夏のこと、僕は友人達への暑中見舞いを一生懸命に書いていました。
 ・・・・ところが、いい加減でチャランポンな僕の事ですから、15 枚ほどの見舞状を書くのも面倒臭く、それこそもう何枚も書かないうちに、すぐに飽きてしまいました。

 それでも、何んとかかんとか、最後の 1 枚まで頑張ったのですが、最後の 1 枚を書くのは、もう、とてもつらく、仲の良かった友人宛に出したその最後の見舞状には墨筆の大きな文字で・・・・
 「元気?」
と、だけ書いて投函しました。

 そしたら、 1 週間程して、その友人から返事が来ましたが、
 ・・・・その返信ハガキには、何んて書いてあったと思います????

 葉書の裏面には、墨も黒々と墨筆の大きな文字で
 「ん」
と、だけ書いてありました。

 どうです!
 ・・・・素敵な仲間でしょう!!
 僕は、この友人が大好きでした。

(2000-06-08 記)

   

No. 2 キャッ!!

 僕が E-mail や電話のやり取りをしているうら若き女性達の中の何人かは、とても素直で正直で・・・・時々、うっかり口を滑らせて、少々エッチっぽい事なども、口にして仕舞うことがあります。

 数年前の事です。
 結婚して 1 年ほど経ったとてもキュートな女性の事をフト思い出し、
 (ご主人と仲睦まじく生活してるかな?)
 ・・・・と思いつつ、久方振りに、彼女に電話して
 「どう、彼と仲良くしてる・・・・?」
 と聞いたら、その彼女は何んと答えたと思います?
 ・・・・彼女ったら
 「八岳(やたけ)さん・・・・」
 と前置きしたあとで
 「彼ったら、この頃、回数が少ないの・・・・!!」
 ですって・・・・!!
 僕はオドロイテ、
 「お前、何を考えてるんだよ・・・・僕ア、貴女がご主人と仲良く生活してますか?・・・・て聞いただけなんだぞ・・・・!!」
 と、言ったら
 「キャッ!!」
 と、小さな叫び声をあげた後(あと)、すぐに
 「だってえ、八岳さんが訊(き)くと、そう聞こえるんだもの・・・・」
 と鼻を鳴らした。
 「あ、そうか! ハハハハハハ・・・・」
 と僕が笑うと
 「ね、そうでしょ! ハハハハハ・・・・」
 と、彼女も受話器の向こうで屈託なく笑ってました。

 ね? 
 ・・・・この女性を、可愛らしい女性だとは思いませんか?

(2000-06-10 記)

  

No. 3 初めてのデート

 これは、もう 44 年ほど前の、僕が商船大学 2 年生の時のお話しです。
 ・・・・その年の夏休み、全寮制の寮生活から 2 ケ月のあいだ解放された僕は、喜び勇んで、東京は中野区の実家に帰って来たが、その三日後、ふとした事で知りあった女性と、生まれて初めてデートなるものを致しました。
 ・・・・相手の女性は同じ町に住む、可憐な女性でしたが、彼女と二人で喫茶店に行ったものの、女性と面と向かい合って二人だけで話しをしたのは、この時が初めてだったので・・・・一体全体、何の話しをしたらいいのか、皆目見当がつかず、僕は当時自分が一番大好きだった微積分の話しを 2 時間ほど彼女を相手に、喋りまくったわけです。

 さて・・・・午後の陽射しが少し西に傾き掛けた頃、僕達は喫茶店を出てサヨナラをいいましたが、別れ際に、彼女が
 「・・・・今日はどうも有り難う・・・・とても楽しかったわ・・・・」
 と言って呉れたので、嬉しくなった僕は、その次の日曜日に再び彼女の家に電話を掛けて、又、デートにさそったところ
 「今日は、親戚の伯母が上京するので・・・・」
 との事。
 ・・・・それじゃあ、仕様がないとアキラメて、又、その次の日曜日に彼女に電話をしたところ
 「ごめんなさい。今日は、母の具合がチョット悪くて・・・・」との事。
 また、その次の日曜日に誘ったら、今度は
 「お友達のお家に、お洋服の裁断に行く予定が在るので・・・・」
 ・・・・・との事。

 そうこうするうちに、夏休みも終りに近づいたので、僕は学校の寮に戻りましたが、新学期が始まった翌日のこと、仲間の一人に
 「何んだ、八岳、浮かない顔をして・・・・」
 と言われたので、上の話しの一部始終を話したところ
 ・・・・その友人の曰く。
 「八岳、ひとつ、イイコトを教えてやるよ!!」と言うので
 「何んだい、イイコトって?」と聞き返したら、彼の曰く。
 「それを称して、”振られた”と言うんだ・・・・!!」
 ですって・・・・

 44 年前の泡と消えた、懐かしい思い出話しです・・・・

   
  (2000-06-28 記)

   

No.4 しゃがみ込んだピンキー

 今から 15 年ほど前の事です。
 会社の仕事で、東海道線の茅ケ崎まで出掛けた折りの帰り道、横浜駅で東海道線から東横線に乗り換えようとして地下道を歩いていたら
 「あら、八岳(やたけ)さん・・・・じゃない?」
 と若い女性に声を掛けられた。
 「あれえ・・・・ピンキーじゃないか・・・・何してるんだい、こんな所で?」
 振り向くと、かねて顔見知りの英会話仲間のピンキーというアダナの女の子がにこやかに立っていた。
 ・・・・背丈は 158cm 位だろうか?・・・・僕よりも少し背の低いピンキーは、とてもグラマーな女の子で、茶色に染めた髪の毛が色白な顔にとてもよく似合う・・・・そして・・・・前に突き出した胸は、”ムギュー ”って掴みたくなるほど豊かで、柔らかい感じがする・・・・・
 「大桟橋に入った豪華船が見学出来るって、お友達から電話があったので、一緒に見に行ったあと、山の手の方を散歩して来たの・・・・」と言う。

 ・・・・ところで
 僕達二人が話を始めると、いつも、すぐに会話が英語になってしまう。
 ・・・・ものの 5 分としない内に、折角いいチャンスだから、横浜の中華街にいって、一緒に夕食でもしようか・・・・と言う話しになってしまった。
 ・・・・勿論、ワリカンであることは、最初から、暗黙の了解事項である。

 さて、それでは・・・・と言う訳で、急きょ、二人は方向転換をして根岸線に乗り換え、中華街の入口に近い関内(かんない)駅で電車を降り、ペチャクチャ、ペチャクチャお喋りをしながら、夜の彩り華やかな中華街の方に歩き始めてから約 10 分・・・・
 例の赤い柱の中華街の入口近くまで来たとき、突然、ピンキーが路上にうずくまってしまったのである。

 驚いたのは、僕である。
 ”・・・・Pinky ! What’s the matter ? What's happened ? ”
 (ピンキー! どうしたの? 何が起きたの?)
 僕は、ピンキーの傍にしゃがみ込むと、ピンキーの顔を覗きこもうとした。
 しかし、ピンキーは膝(ひざ)の上に置いた腕に顔を臥せたまま、じっと動かないでいる。
 ・・・・心なしか、長い髪の毛が微かに震えてもいる・・・・
 ”Are you crying ? ”
 (泣いているの?)
 僕はスッカリ慌てていた。
 ・・・・すると、ピンキーは ”No ! ”と言うように、顔を臥せたまま、頭を左右に振った。
 ”Did I hurt your feeling ? ”
 (僕、貴女の気持ちを傷つけたかな?)
 ・・・・ピンキーは、また、頭を左右に振った。
 ”Is anything aching ? ”
 (どこか痛むの?)
 ・・・・今度も、彼女の頭は「違う」という動きをした。
 ”Oh, boy !  Then, what’s the matter ? ”
 (エエ! それじゃ、どうしちゃったんだよ?)
 僕は、半分サジを投げ掛けて、こう言った。
 ・・・・すると、突然、ピンキーは
 「ククククク・・・・・」
 と体を震わせ、笑いを殺しながら、日本語で言った。
 「・・・・だってえ、とても可笑しいんだものお・・・・!」
 「何んだよ! ビックリすんじゃねえか! 一体、どうしたってえんだよ?」
 ホッとして、荒っぽい言葉で僕がいうと
 「だってえ・・・・可笑しいんだもの・・・・あの看板見てよ、じゃあ!」
 そう言うと、彼女は中華街の上の方の、夜空に明るく浮かんでいる大きな看板を指差した。
 (一体、何んだよ?)
 とボヤきながら・・・彼女の指さす、その看板を見ると僕も
 「ハハハハハ・・・・・!!」
 と大声で笑ってしまった。

 だって、その看板には大きな文字で
 「萬珍楼」
 って、書かれていたからである。

  
 ****************************

   
 (陰の声)
 筆者の知っている女性の中で、この看板を見るとクスクス笑って
 「ねえ、あの看板、見て見て・・・・!」
 と言った女性が、もう一人います!
 ・・・・その女性の名前を申し上げる事は出来ませんが・・・・・

   
(2000-06-28)

    

 No. 5(カブトムシで一獲千金)

 この話は、高原日記から抜粋した話しです。

2000-07-20(木)       ヒュッテ

 久方振りに、Q氏からメールが届いた。
 何事かと思ったら、カブトムシを取っ捉まえて、「一獲千金・ぬれ手に粟」のボロ儲けをしたいと言うメールである。
 ・・・・彼からの、このメールには、チャント但し書きが付いていて「ホームページ」には、掲載禁止だと言う。

 読んだ後、余りの可笑しさに抗しきれず、こうして偏見・独断・勝手気侭にそのメールをここに掲載することにした。
 ・・・・・とは申せ、発信した当人がHP掲載を嫌がっているのだから、筆者も彼の意向に従わざるを得ない。

 そこで一計を案じ、どうひっくり返しても発信人がQ氏だという事が分らないようにして、このメールを読者の皆さんに公開することにした。

 もしQ氏が、その事に気が付いて詰問をしたらどうするか?・・・・って?
 ・・・・いや、その点なら大丈夫!!
 彼も人の子!
 ・・・・自分のメールを読んで、思わず爆笑すること・・・・請け合いである!!

 以下はQ氏からの、そのメールである!!!!

******************

 夏にな-ると思い出す.....
と言うわけで、八岳(やたけ)さん御無沙汰して申し訳ありません。お元気ですか?

今日は凄い話を耳にしたので、相談のメールを出すことにしました。

これ絶対内緒の話ですよ!

1.面白い商売の種を見つけましたので、どうしても自力で一旗あげたい!
2.でも、私は貧乏でその資金がない。(宝くじにも見放されつづけてるし)
3.資本家を募るにも、確実性の少ない商売だから出資をさせるのも無理だし、
  それに金を出すやつは絶対口も出すからいやだ。(はい、わがままです)
4.女房の貯金を貸せと言ったら貸すかも知れないけど、後が怖いからだめ。
5.でもやっぱりこの仕事を軌道に乗せたい。
6.この仕事の協力者にもちゃんとした正当なギャラを払いたい。

で、八岳さん!おねがい!
カブトムシが異常に高値で取引されてるらしい。
すごいカブトムシが取れる場所を知ってたら連れてってください。思いっきり高く売れるやつが良いです。
うまく取れたら東京へ持ってきて売るか、インターネットでオークションに出します。
虫にとってはとてもかわいそうな運命になるのが胸を締め付ける!でも、この仕事をどうしてもやってみたい!

この悪魔のような資金調達作戦が成功して、仕事が軌道に乗った暁には Special Thanks で八岳さんの名前を、その商品に入れさせて頂きます。

作ろうとしている商品「パンドラの玉手箱」はたぶん、日本で200個ぐらいしか売れないけど、世界に出したら面白がるヤツが5,000人ぐらいはいると思う。
もし間違って何万個も売れてしまって金が余ったら、カブトムシの好きそうな木を何本か植えて彼等の棲家を少しでも増やしましょう。

この話、Xさん、Yちゃん、Zの人々には秘密ですよ。それにホームページに掲載は禁ですからね。

もし乗れない話だったら、一言「バカ!」とお返事下さい。

Qより

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いかにもQ氏らしい、このメールを読んだトタン、僕は爆笑をしてしまった!!
・・・・でも、メールはメール・・・・
キチンとした返事を出さないと、義理と人情と面子が立たない!!
・・・・僕は、誠心誠意、真心をこめて、次のような返事を発信した!!

*****************************

Qちゃん、今晩は!!


●Qちゃんからの下のメールを一読して、大爆笑(失礼)してしまいました。
・・・・だって、Qちゃんは何も分っちゃいないな・・・って思ったからです。

Q wrote:
>
> これ絶対内緒の話ですよ!
> 八岳さん!おねがい!
> カブトムシが異常に高値で取引されてるらしい。


●これって、オオクワガタの間違いじゃない?
だって、カブトムシだったら、雄雌ペアで、せいぜい、350 〜 500 円ってとこ
ろだからです。
・・・・オオクワガタなら、確かに、高い値で取引されているようです。
小さな個体でも、3〜5万円。
大きなものですと10 万円前後。
超弩級のものになると、一匹数百万円から一千万円を越すものまであるようで
す。
・・・・では、何故、オオクワガタはこんなにも高いのか?
そのお話をチョットすることにいたしましょう!!


> すごいカブトムシが取れる場所を知ってたら連れてってください。思いっき
> り高く売れるやつが良いです。


●・・・・まず第一に、コイツを捕まえるのは兎に角大変なのです。
だって、簡単に捕まえられるものなら、こんなに高い値がつく筈がない・・・・
って事は、Qちゃんでもすぐに想像できますよね?

●・・・・僕は蝶の採集はしているけど、クワガタムシの採集をやっていないので
よく分りませんが、このムシムシ・・・・プロが行っても、そう簡単に採れるもの
ではないようです。・・・・と言うのは

 ○このオオクワガタは夜行性のため、プロは夜中に採集に出掛けるようです。
 ○その上、プロは、このムシムシがどこに行けば採れるかを、絶対に他人に言わ
  ない・・・そうです。
 ○採集場所は深い森の中の、大木の高い (2 - 3m) ところにあるウロの中にいる
  そうです。・・・・だから、真夜中に、長い梯子をもって出掛けるって訳。
 ○・・・・その上、真夜中になると、色々な毒虫や蛇も行動を開始するようで
  す。・・・・この中で、特にオソロシイのがマムシなどの毒蛇たち!!
  このマムシちゃんにカミカミされると、どうなるかっていうのは、Qちゃんも
  よく知っているよね?
 ○だから、何人かがグループになって出掛けることもあるようです。
 ○更に・・・・「そんな事、オラまったく気にしねえ!!」
  と、Qちゃんがどんなに啖呵を切ったところで、この「金のなるムシムシちゃん」
  に痛くご執心のプロの連中が、おいそれと、この虫が採れるポイントを教える筈がねえって訳!!

 
●・・・・って言う風に、とにかく、コイツを捕まえるのはタイヘンなんです・・・・!!

 
> うまく取れたら東京へ持ってきて売るか、インターネットでオークションに
> 出します。


●・・・・インターネット・オークションもいいけれど、その前にQちゃんが無事
に戻ってこられるかどうかが・・・・まず、最初の難関だと言う話しです。


> 虫にとってはとてもかわいそうな運命になるのが胸を締め付ける!でも、この仕事
> を、どうしても軌道に乗せたい!
> この悪魔のような資金調達作戦が成功して商品がが出来た暁には Special
> Thanks で八岳さんの名前を商品に入れさせて頂きます。

  
●・・・・っていう説明で、Qちゃんも分ったと思うけど・・・・
僕の手許には、オッカナーイ資料しかありません。


●もし、それでも・・・・と言うならば、月刊「むし」か何かを取って、毎号く
わしく読んでいれば、あるいは、Qちゃんが必要としているデータが載っているか
も知れません!!


●まあ、オオクワガタは諦めたほうがいいんじゃないでしょうか?

  
●・・・・こんな事しか、僕には言えないけどゴメンナサイ!!


●Qちゃんへ!!

*********************

さて、ここで、読者の皆さんにしつもんです・・・・・!!

このQちゃんの年齢は次の中のどれでしょうか?

 ● 10 才台?

 ● 20 才台?

 ● 30 才台?

 ● 40 才台?

 ● 50 才台?

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

はい、ピンポーン!!

正解は、50 才台でした!!!!!

    

    

第 2 集

   

 No. 6  失言

 このお話も「高原日記」からの抜粋です・・・・!!
 ・・・・兎に角、オカシイの何のって・・・・最高です!!

  
 2000-07-24(月)    曇ときどき雨    ヒュッテ

メールボックスを覗いてみたら、久方振りに佐藤さんからメールが届いていた。

そのメール、読んでみたら、大爆笑!!!!
・・・・余りオカシイので、文句無く、そのメールを高原日記の中で紹介することにしました。

***********************************

八岳(やたけ)さん

東京の灼熱地獄から逃れんもの、と先週の金曜日から軽井沢に滞在、先程東京に
もどりました。地獄から逃げたつもりでしたがどっこい軽井沢も30度を越す暑
さ、どうもうまくいかないものです。もっとも夜だけは安眠出来ましたが。

所で金曜日の朝なにげなしにテレビを見ておりましたらキャスターが面白い事を
言っておりました。あるいは八岳さんもごらんになったかもわかりませんが何回聞
いても笑えますのでここに書いてみます。

サミットで各国の首脳が来日しましたがある外務省の高官が事前に森総理に次の
アドバイスをしたそうです。

曰く、総理がクリントン大統領をお迎えする時、挨拶だけは英語でお願いしま
す。まず

How are you?(ご機嫌、いかがですか?・・・・筆者、注)

と言って下さい。すると大統領は

I'm fine, thank you. And you?(元気です・・・・どうも、で、貴方は?)

と答えますから総理はただ、

Me too.(私もです)

とだけ言って頂けば結構です。その後は全て通訳がお手伝い致しますから、ご心
配なく。

さて、その挨拶をする瞬間がやってきました。総理は堂々とした態度で、

Who are you?(貴方は、どちら様で?<首相は How と Who を間違えてしまったらしい・・・・!!

と言いました。

驚いたのはクリントン。しかしそこはユーモアあふれるアメリカ人。

I'm Hilary's husband.(私はヒラリー(大統領の奥さんの名前)の夫ですが・・・・)

ときりかえしました。総理は慌てず騒がず

Me too.(実は、私も、そうなんで・・・・筆者、意訳)

と言った、とか。

真偽の程はわかりません。でもテレビキャスターが言っていましたからまんざら
でたらめでもなさそうです。

*********************************

この対話は、ホント・・・・何回よんでも、読むたびに僕は噴き出してしまう。
余りにオカシイので、談話室の第六話として、掲載することにしたいと思います。
・・・・佐藤さん・・・・ホントに素晴らしいメールを有り難う御座いました。

では、又。

*********************************

  

No. 7  National friendship week のメール

 パソコンが直ったと思ったら、あの英語の達人の佐藤さんから英文のメールが届きました。
 ・・・・読んでみますと、とても素敵なメールでしたので、読者の皆さんに転送する事にしました。
 ・・・・しかし、内容は英文で、今週中(友情週間)に送らないと意味が無くなってしまう。
 瞬間、どうしようか?
 と、思いましたが
 「ええい、それなら訳しちゃえ!」とばかりに、大至急、邦文になおしてみました。
 ・・・・ところが、出来上がった訳はボロボロの迷訳!!
   
 本来ならば、もっと時間を掛けて、間違いを訂正した方がいいのですが、とにかく時間がありません。・・・・気持ちだけでも読者の皆さんと分かち合えたらと思い、このメールを至急アップロードすることにしました。

  
 お知らせ:
   
前回の訳文に、一部、間違いがありました。
   下記の英文メールに続く和訳邦文中、間違っていた部分を
  朱筆にて訂正しましたので、お時間のある時にでもご覧願います。
                      (2000-09-11 記)

   

Subject: true story
Date: Wed, 6 Sep 2000 11:34:55 -0400
From: Randy Beaty
To: "'Brooks Hammer'"

GREAT STORY... AND TRUE

His name was Fleming, and he was a poor Scottish farmer. One day, while trying to make a living for his family, he heard a cry for help coming from a nearby bog. He dropped his tools and ran to the bog. There, mired to his waist in black muck, was a terrified boy, screaming and struggling to free himself. Farmer Fleming saved the lad from what could have been a slow and terrifying death.

The next day, a fancy carriage pulled up to the Scotsman's sparse surroundings. An elegantly dressed nobleman stepped out and introduced himself as the father of the boy Farmer Fleming had saved. I want to repay you," said the nobleman.
"You saved my son's life.
" No, I can't accept payment for what I did," the Scottish farmer replied, waving off the offer.

At that moment, the farmer's own son came to the door of the family hovel.
Is that your son?" the nobleman asked.
"Yes," the farmer replied proudly.
"I'll make you a deal. Let me take him and give him a good education. If the lad is anything like his father, he'll grow to a man you can be proud of."
And that he did.

In time, Farmer Fleming's son graduated from St. Mary's Hospital Medical School in London, and went on to become known throughout the world as the noted Sir Alexander Fleming, the discoverer of Penicillin. Years afterward, the nobleman's son was stricken with pneumonia. What saved him?
Penicillin.

The nobleman's name? Randolph Churchill.
His son's name? Sir Winston Churchill.

Someone once said: What goes around comes around. Work like you don't need the money. Love like you've never been hurt. Dance like nobody's watching.

It's National Friendship Week. Send this to people you consider a friend and brighten someone's day. Nothing will happen if you decide not to pass it along. The only thing that will happen, if you do pass it on, is that someone might smile.
   

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 (上のお話の概要)

注)前回の訳文に、一部分、誤訳がありました。
  文中、その部分を
朱筆にて訂正しましたので、お時間のある時にでも
  ご覧願います。 (2000-09-11 記)
     

 これはとても素晴らしいお話です・・・・でも、ホントの実話なのです。
  
 スコットランドにフレミングという名前の貧しいお百姓さんが住んでいました。
 或る日のこと、そのお百姓さんが、家族の暮らしを支えるために一生懸命に仕事をしてますと、近くの湿地帯から助けを求める声が聞えて来ました。
 驚いたお百姓さんが、手に持った道具をおっぽり出して、沼の方に駆け付けてみると、そこには、腰まで汚泥に浸(つ)かった若者が、恐怖に襲われ、必死になってその泥沼から這い出そうとしていました。
 ・・・・放って置けば、その青年はジワジワと底なし沼に引き摺りこまれ、揚げ句の果てには、恐ろしい事に、溺れ死んでしまう事は確かです。
 ・・・・フレミングさんは、その青年を、助けて上げました。

  
 さて、その翌日の事です。
 素敵な馬車がそのスコットランドのお百姓さんの貧相な家に乗り付けると、中から立派な身なりをした紳士が降り立ち、自分はきのうお百姓さんに命を助けて頂いた若者の父親だと自己紹介をし
 「昨日、息子を救っていただいたお礼がしたいしたいんだが・・・・」
と言いました。
 「いやいや、私がしたことにお礼なんて飛んでも無え・・・・」
 お百姓さんは、手を振ってどうしてもお礼を受け取ろうとしませんでした。

  
 と、丁度その時、小屋とも言えるようなお百姓さんの家のドアの所に彼の息子が姿をみせました。
 「あれは、お前さんの息子さんかね?」
紳士は尋(たず)ねました。
 「へえ、そうなんで」
 (お百姓さんは、自分の息子がいい跡取りになると思っていたのでしょう)、彼は誇らしげにその紳士にそう答えました。
 「そうかね・・・・それじゃあ、お前さんと取引きをしようじゃないか? いいかね、私に息子さんを預けて教育をつけさせてみては呉れんかね? もし、息子さんがお前さんのように立派なところが少しでもあれば、将来、きっとお前さんが心から誇らしく思えるような息子さんに仕立ててみせるから・・・・」
 ・・・・こんな話し合いの末、紳士はその息子を引き取ることになったのです。

  
 さて、何年かすると、お百姓フレミングさんの息子は、ロンドンのセント・メアリー病院医学校を卒業し、あのペニシリンの発見で世界的に有名なアレキサンダー・フレミング卿へと成長していました。
 ・・・・しかも、この話しには、もう一つ心暖まる話しが付け加わっています。
 ・・・・と言うのは・・・・それから何年かしたとき、例(くだん)の紳士の息子が(こんどは)重い肺炎に罹ってしまったからです。
 そして・・・その時、この紳士の息子の命を救ったもの・・・・それがペニシリンだったからです。

  
 皆さんは、この紳士は誰だと思いますか?
   ・・・・彼の名前は、ランドルフ・チャーチル
 そして・・・・その紳士の息子は
   ・・・・ウィンストン・チャーチル卿だったのです。

  
 ところで、こんな事を言った人がいます。
 世の中はすべて因縁の持ち回り、人にしてあげた事は回り回って元に戻って来る。
 
金を目的としないで働け。
 無垢な気持ちで人を愛せよ。
 人に見せる事を目的としないで踊れ。

  
 今週は、National friendship week(友情週間)です。
 ・・・・どうか、このメールを貴方が友達だと思っている人達に転送して下さい。
 転送して頂ければ、それなりに感じて下さる方は何人かは、いるかもわか分かりません。しかし、このメールが貴方の所で、ストップしてしまえば、それから先き、ほのぼのとしたものを感じて下さる人が現れる可能性は無くなってしまいます。
  

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 佐藤さんから送られてきたメールはこんなメールでした。

   

   
No. 8  勿体ない話

 これから皆さんにお伝えする話は、今から15 年ほど前・・・・まだ、僕がお酒で体を壊す前の話しです。

 今でこそ、胆嚢(たんのう)の摘出手術を受けた僕は、アルコールは一滴も飲みませんが、その当時は・・・・会社からの帰り道、三日とあけず、我が家の近くの「ラムプ」というバーに入り浸っていたものです。

 そんな或る日のこと・・・・
 いつものように、町内会の同じ小学校出身の悪餓鬼連中、数人とオダを上げていると、話しが・・・・当時、さかんに週刊誌を賑わしていた芸能界の浮気・離婚騒動の話題になり、話しが「浮気の善悪論」に進展してしまいました。

 当然の事ながら、こういった話題になると、悪餓鬼連が元気になり、いつもの通り、アアデモナイ・コウデモナイと喧々諤々(けんけんがくがく)の大議論・・・・!!
 ・・・・すると、ヤングママのアヤッペが突然、僕の方に向かって、こう言ったのです・・・・
 「八岳(やたけ)さんて、とても真面目だから、浮気なんてした事ないんでしょ・・・!!」
 「え、僕? ウン、ないない・・・・ないよ・・・・ない・・・・ない!」
 ・・・・僕は、突然、自分に向けられた質問にドギマギして、しどろもろの返事をした。
 すると、僕の両側のカウンターにとまっていた悪餓鬼連が、ワイワイと言葉を継ぎ足した。
 「よう、アヤッペ・・・・八岳(やたけ)さんに、浮気の話しをしたってダメダメ・・・・」
 「・・・・そうだよ、アヤッペは八岳さんの事、分かっちゃいねえよ・・・・」
 「俺達と一緒にしちゃあいけないんだよ・・・・この人は・・・・!!」
 「・・・・お前・・・・八岳さんのこと好きなんだろ!!」
 ・・・・アヤッペの一言が、切っ掛けとなって、悪餓鬼連が、兎に角、好き勝手なことを言い始めた。 ・・・・と言ったって、別段、アヤッペの一言に怒っている訳ではない。 ただ、ワイワイ言って、面白がって、酒の肴にしているだけなのである。
 それが証拠に、皆は半分ニヤニヤと笑っている・・・・
 ・・・・でも・・・こうなると、もう駄目である。酒の勢いに乗って、話は一気にエスカレートするのが常のならいである。
 「俺はなあ・・・・八岳さんくらい、真面目な人にあった事がねえよ・・・・今迄の人生で!・・・・いやあ、この人は真面目だあ・・・・」
 ・・・・まず、一番の古株のリーチャンが先陣を切った。
 「八岳さんは、奥さん以外の女性に目を向けないっていう人なんだぞ!」
 「・・・・そうだ、そうだ、神様みたいな人なんだぞ・・・・」
 一気に、外野がウルサクなった。
 「・・・・おい、アヤッペ、アヤッペも知ってるだろ! 八岳さんて、クリスチャンなんだぞ・・・・!」
 「知ってるわよ! ・・・・そのくらいの事オ・・・・ 八岳さんが、トーッテモ真面目な人だって事も、よく知ってるわ! ・・・・だから、さっき、確認する意味で、八岳さんに聞いたんじゃないの・・・・私、八岳さんの事、ダーイスキッ・・・・!」
 と、アヤッペも反論する。・・・・と言ったって、勿論、喧嘩腰ではない。
 何しろ、これは遊びなのだから・・・・
 「オッ、あんな事いってるぞ・・・・アヤッペの奴!」
 カラオケが上手で、可愛らしいルックスのアヤッペは、皆んなの人気の的である。
 ・・・・当然の事ながら、外野が黙っている筈がない・・・・
 「じゃあ、何かい? 俺達のことダーイキライッて訳かい?」とマーチャン。
 「そんな事ないわよ・・・・リーチャンだって、平野さんだって、それから、マーチャンだって、皆んな大好きよ・・・・」
 「いや、違うねっ! さっき、八岳さんのこと、ダーイスキッ・・・・と言った時と、今、俺達のこと大好きよ・・・・て言った時の熱の入れ方がまるで違ったぞ・・・・なあ、皆んな、そうだろ・・・・な・・・・な・・・・そうだよな?」
 と、リーチャンは相棒達の同意を求める・・・・
 「そうだ、そうだ・・・・違いねえ・・・・確かに、そうだった!!」
 もう、目茶苦茶のひと幕である。・・・・言葉の遊びは更に続く・・・・
 「アヤッペ・・・・お前、八岳さんの事、好きになっても、ダメナンダゾ!!」
 「八岳さんには、奥さんがいるんだぞ・・・・」
 「いいか、もう一度言うけど、八岳さんは、クリスチャンなんだぞ・・・・」
 「しかも、普通のクリスチャンと違うんだぞ・・・・!!」
 ・・・・と言う言葉にアヤッペも切り返した。
 「ねえ、じゃあ、どう違うのよ・・・・?」
 「えっ!」
 ・・・・瞬間、アヤッペに逆襲された、リーチャンは息を飲んだ!
 「・・・・そんなの決まりきってるじゃねえか!・・・・普通のクリスチャンと訳が違うんだぞ・・・・」
 「だから、どう違うのよ?」とアヤッペ。
 「うん、だから、当ったりめえじゃねえか!・・・・つまり・・・・そのう、何んだよ・・・・な!・・・・八岳さんっていうのは上人(しょうにん)様・・・・みたいな人なんだぞ!」
 「ねえ、ねえ・・・・チョットオ・・・・お上人(おしょうにん)って仏様みたいな人っていう事で、仏教の言葉でしょう? キリスト教の場合は、聖人(せいじん)って言うんじゃないの?」
 突っ込まれて、リーチャンは目を白黒させた。
 「うん・・・・そうか・・・・そうだったっけ?・・・・うん、そうだ、そうだ・・・・な・・・・な・・・・だから・・・・八岳さんていうのは、聖人(せいじん)みたいな人・・・・つまり・・・・そのう・・・・セント・ヤタケっちゅう訳よ・・・・そう、そう・・・・セント・ヤタケだよ」
 リーチャンは、やけにセント・ヤタケを強調した。
 ・・・・僕は、もう、くすぐったい上に、可笑しくて仕様がない。
 何しろ、この連中にあったら、何がどうなって何処に行くんだか、全く知れたものじゃないからである。

 僕は、皆に正直に話すことにした。
 「よう、よう・・・・僕の事、持ち上げて呉れるのは、有り難いけど、僕は、そんなに立派な男じゃないよ!」
 「シーッ、八岳ちゃんが何かいってるよ!」
 ・・・・リーチャンの声で、皆は静かになった。
 「あのさあ、クリスチャンとかセント・ヤタケとかって皆んなが言ってるけどさあ・・・・僕あ、そんな立派な人間じゃないよ・・・・」
 ・・・・このひと言に、リーチャンがチョット首をうなだれた。
 「・・・・ンナア! 八岳ちゃん、それはナイデショウ!・・・・ンナア! アヤッペに、八岳ちゃんが立派な人だって説明してたのに・・・・」
 ・・・・セント・ヤタケを主張したリーチャンとしては、いささかご不満らしい。
 「・・・・ンデ、何ンダッツウノ?」
 マーチャンが僕の顔を覗き込んだ。
 「いやね、僕は、ごく普通の人間だよ・・・・それも、かなり煩悩にまみれた」
 「フーム!」
 角(かど)のミッチャンが一言唸ると腕組みをし・・・・
 「・・・・」
 ヤング・ママのアヤッペが美しい瞳をこらした。
 ・・・・追い詰められた僕は、不承不承(ふしょうぶしょう)にこう言った。
 「ホントのことを言うとね・・・・僕は、今迄、浮気ってしたことはないけどさあ・・・・」
 僕は、皆んなの耳がそばだつのを感じて・・・・途中で、息をついた。
 「ホントの話しがねえ・・・・」
 ・・・・僕は、話していいものか、良くないのか、分からないまま、もう一度、息をついた。
 「あのサア・・・・晴(せい)ちゃん、さあ・・・・コトバあ選ばないで、言っちゃいなよ・・・・俺達、晴(せい)ちゃんのヒミツウ絶対に守るからさあ・・・・」
 ・・・・リーチャンが、今迄、守られた事のない言葉を繰り返して、目をパチクリと瞬いた。・・・・晴(せい)ちゃんというのは、僕の名前である。
 「うん、じゃあ、言っちゃおかあ・・・・」と僕。
 「いよう・・・・八岳ちゃん、男の子! 言っちゃいなよ、言っちゃいなよ!」
 と、横丁の平野さんの声。
 「よーし、じゃあ言うぞ!」
 「・・・・」
 皆は、ゴクリと唾(つば)を飲み込んだ。
 「いやあ、実はだねえ・・・・僕ア、今迄、一度も浮気をした事はないけどさ・・・・」
 「もう、じれったいんだから・・・・もう、そんなこたあ、百も承知だって・・・・早く、いっちまいなよ・・・・!」
 とリーチャン。
 「いや・・・・ホントのこと言っちゃうとさあ・・・・一生に一度でいいから、浮気ってしてみたいんだよ・・・・ね! 僕って・・・・ホント・・・・!」
 と、僕が少し声を落として言うと
 「ホントかよ?」
 「うへえ、本気?」
 「・・・・こりゃあ、オドロイタ!」
 「あら・・・・ホント? ・・・・奥様に知れたら、大変よ!」
 皆が、異口同音にガヤガヤと言い出した。
 「うん、こりゃあ、ビッグニュースだ・・・・あした、さっそく軍ちゃんに知らせなくっちゃあ・・・・」
 ・・・・これが、絶対に秘密をまもると言ったリーチャンのひと言である。
 「何んだよー! さっき、絶対に秘密を守るって言ったじゃんかあ?」
 と、彼のオデコを人差指で押すと
 「ワハハハハハハ・・・・」
 皆は一斉に大爆笑をした。

 ・・・・と、その時である。
 「私、そういう人のお手伝したいんだけどな・・・・」
 突然、可愛らしい若い女の声がした・・・・

 「エッ?」
 僕を含めて、悪餓鬼連は声の方を振り返った。
 「・・・・・・・!!」
 声の主は、10 分ほど前に入ってきた常連の黒チャンが連れてきた若い女性である。 ・・・・以前、僕はその女性に、このラムプで 1, 2 回会ったことはあるけど、話したことはない。

 ・・・・黒チャンの言葉によると、
 「今、すぐ近く迄来たら、マコに会ったから、”・・・・これからラムプに飲みに行くんだけど、飲みに行く?”って言ったら、”行く!”って言うから、一緒に来たんだよね・・・・」
 との事。
 そのキュートな子はマコという名前らしい・・・・
 「・・・・・・・?」
 「・・・・・・・?」
 僕が、そのマコという名の女性の方を見ると、その女性も僕の方をジッと見詰めた。
 年の頃は 24 〜 25 才だろうか・・・・以前、会った時も
 (可愛い子だな・・・・)
 と思ったけど、今日、改めて見ると、ホントに可愛い子である。
 僕は、思わずドキンとした。

 ・・・・その瞬間である・・・・
 「いよー、八岳ちゃん・・・・頑張れエ・・・!!」
 ・・・・突然、リーチャンの大きな声が沈黙を破った。
 「いいぞ、いいぞ・・・・八岳ちゃん、ヨカッタネエ・・・・!!」
 「こんなカワイ子チャンが浮気のお手伝いしてくれるんだって・・・」
 「コノコノコノオ・・・・こんなにモテちゃって・・・・!!」
 「あ、どうも、こちら・・・・八岳さんて言ってね、頭のスーゴク切れる人」   
 「蝶々の大先生で、日本中の蝶を全部集めたっていう人・・・・」
 「数学の天才で、微分積分なんかオチャノコ、サイサイっていう人」
 ・・・・この絶好のチャンスを悪餓鬼連が見逃す筈がない・・・・
 ・・・・あること、ないこと、大げさに囃したてて、悪餓鬼連はワイワイ言い始めた。
 「オイ、オイ、オイ・・・・よせよ、そんな出鱈目・・・・」
 僕が、こう言うと、連中は、もう大喜び・・・・
 一挙に、出鱈目がエスカレートしてしまった。
 「八岳さんはねえ・・・・」
 と一人が言えば
 「語学の天才でね、英語とロシア語とフランス語がペーラペラ・・・・!!」
 ・・・・と、もう一人が相槌を打って、面白がっている。
 「将棋 3 段・・・・もう、とにかく、目茶苦茶に強い!」
 「王様抜きだったら、プロとやったって、絶対に負けないよ・・・・」
 「それから、パソコンの先生で・・・・卓球の戦型はカットマン・・・・」
 「手を切ったときには、カットバン・・・・」
 ・・・・連中にしたら、こんなに楽しい事は無いのである。
 もう、此処を先途(ここをせんど)の大賑わいである。

 「あら、そんなに面白い方なの、この方って・・・・」
 ・・・・その、マコという名前の女性がそう言うと、もう連中は大喜びの有頂天!!
 「面白いなんてもんじゃないよ・・・・この人は!」
 「・・・・ぜんぜん面白くないかもよ・・・・」
 と、一人が言い、その女性が
 「あら、どして・・・・?」
 と、言ってカワイらしい顔を少し傾げたのが、もう、連中の思う壷・・・・
 「・・・・この人はねえ、すごく優しい人で、心が温ったかくて、頭がいいんだけどさあ・・・・」
 「そう、そう、そう・・・・でも、俺達に言わせると、どうしても、面白くないところがあるんだよね・・・・」

 「あら、どして?」
 「いやね、35才で結婚するまで、童貞だったんだよ!」
 「それだけじゃないよ・・・・生まれてからこのかた、知っている女性は奥さんだけっていう変わり者なんだよ・・・・」
 ・・・・ホントに、この連中にあったら、僕なんかモミクチャにされていまう!
 「だから・・・・当人は”一度でいいから浮気をしたい”なんて言ってるけど・・・・アッチの方も、女性の取扱方がぜんぜん上手じゃないんです・・・」
 「あら・・・・でも・・・・わたし、そういった人のお手伝をしたいをしたいんだけどな・・・・」と、可愛らしく言って彼女は小首を傾げたから大変である・・・・。
 「いいんですかあ?  だって、この男、何んにも知らないよ・・・・!!」
 皆んなは、もう僕の全てを知っているような言い方をして、自分達が、その女性の相手になってしまっているのです・・・・オヤオヤオヤ・・・・
 ・・・・だが、その後の彼女の発言
 「いいんです・・・・そんな事は・・・・!! だってえ・・・・あんまりウマくヤラレチャウと、”コイツ物凄く遊んでるな・・・・”って、なんだか淋しくなっちゃうんだもの・・・・」
 ・・・・を聞いたトタン、僕は、目を白黒させて、わが耳を疑った。
 「・・・・????」

 僕は、悪餓鬼連中と話している、この女性を改めて見直した・・・・
 ホントに愛くるしい・・・・と言ってもイイくらいに、キュートで明るい顔立ちをした彼女・・・・しかも、その陰には成熟した女性の匂やかさが漂っている!!

 一瞬・・・・
 「可愛いな、この子・・・・!!!!」
 と、もう一度、僕は思ったけど、いざ目の前に、浮気の相手をしてもいい・・・・という女性が現れた瞬間、僕の、いつもの浮気願望は何処かへブッ飛んで・・・・
 「あ、いけない・・・・今日は日が悪いや・・・・だって、今日はサンリンボで、今夜は新月の夜・・・・おまけに、三白一星の星巡りだからねえ・・・・」
 と、訳の分からないことを言うのが精一杯・・・・

 ホントに・・・・全く、意気地のない私ではありました。

  
 この話は、もう 15 年ほど前の、古い古いお話です。

 でも、その夜のことは、とても、よく憶えています。

 ・・・・だって、こんなに素敵な話しって、一生の間に、一回か二回しか無い話だからです。

 ・・・・でも、残念なことに・・・・
 ・・・・こんなに素晴らしいチャンスがあったにも拘らず、そのチャンスを生かす事ができず、僕は未だに
 (”一生に一度でいいから、浮気をしてみたい”)とカナリ真面目に考えているようです。
 ・・・・ホントに僕って、どうしようもない男ですよね・・・・
 

 さて、それから 15 年。
 これは最近の話しですが・・・・・ 
 ・・・・近頃の僕は・・・・その夜のことを思い出す度に、
 「チョット、勿体ないことをしちゃったかな・・・・!!!!」
 と、思うと同時に、
 「今度、あんな事があったら・・・・ヨーシ!」
 などとも、考えているようです。

 ヤッパリ・・・・僕はインチキ・クリスチャンなのかも知れません!!

                          チョン・・・・!!

(2000-09-30 記)

   

   
No. 9 独りでいる時、心臓発作に襲われた場合の対処法

  

 ・・・・このコーナーの第 7 話でご紹介した、英語の達人の佐藤さんから

「上のメールが米国の友人から送られてきました。しょっちゅう一人で軽井沢へ出かける事と自分の歳を考えるとなかなか参考になります」

 というコメント付きで、次のようなメールが送られてきました。

 ・・・・その内容から考えて、この記事は、ぜひ読者の皆さんにもご覧頂ければと考えて、訳文を添えてアップロードする事にしました。
 ・・・・実際に、心臓発作に見舞われなくても、この一文を読んでおくだけでも、気持ちが楽になる事請け合いです!!!!
 もし、参考になりましたら・・・・感謝の気持ちを、心の中で、佐藤さんと Initial sender (最初の発信人)のアメリカ人に送って下さい・・・・!!
      

HOW TO SURVIVE A HEART ATTACK ALONE

Let's say it's 6:15 p.m. and you're driving home, (alone of course) after an unusually hard day on the job. You're really tired, upset and frustrated.

Suddenly you start experiencing severe pain in your chest that starts to radiate out into your arm and up into your jaw.
You are only about five miles from the hospital nearest your home; unfortunately you don't know if you'll be able to make it that far.

What can you do?
You've been trained in CPR but the guy that taught the course neglected to tell you how to perform it on yourself.
 (Since many people are alone when they suffer a heart attack, this article seemed in order.)

 Without help the person whose heart stops beating properly and who begins to feel faint, has only about 10 seconds left before losing consciousness. However, these victims can help themselves by coughing repeatedly and very vigorously.

A deep breath should be taken before each cough, and the cough must be deep and prolonged, as when producing sputum from deep inside the chest. A breath and a cough must be repeated about every two seconds without let up until help arrives, or until the heart is felt to be beating normally again.

Deep breaths get oxygen into the lungs and coughing movements squeeze the heart and keep the blood circulating. The squeezing pressure on the heart also helps it regain normal rhythm. In this way, heart attack victims can get to a phone and, between breaths, call for help.

Tell as many other people as possible about this, it could save their lives!

From: Health Cares
Rochester General Hospital
via Chapter 240's newsletter
AND THE BEAT GOES ON
(reprint from The Mended Hearts, Inc. publication, Heart Response)
Life means many things to many people. If you value life more than anything else, please send this article to as many friends as possible.

__________________________________________________

Do You Yahoo!?
Talk to your friends online with Yahoo! Messenger.

http://im.yahoo.com


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独りで居る時、心臓発作に襲われた場合の対処法

  
 (まず、こんな状況を想像してみて下さい・・・・この一行、訳者挿入)

 今、時間は午後の 6 時 15 分過ぎ・・・・いつもにも増して忙しかった一日の仕事のあと、貴方は車で家に帰るところだったとしてみましょう。 勿論、車の中には貴方が一人だけ!! 疲れきって、気持ちも全く落ち付かず、苛々とした気分で運転していたとしてみます。

 ・・・・そんな貴方が、突然、胸に激しい痛みを感じ始め、その痛みは腕全体に広がり、更に、顎(あご)にまで広がって行きます。
 貴方が今いる場所は、自宅に一番近い病院からたったの 5 マイル(約 8 km)しか離れていないのですが、残念な事に、その距離を運転出来るかどうかさえも分からなかったとします。

 こんな時の貴方は、どうしたらいいのでしょう?
 ・・・・貴方は、誰か、ほかの人が心臓発作を起こしたときの応急処置の訓練を受けた事があるかも知れません、でも・・・・貴方が一人ポッチのとき、自分自身に発作が起きたら、自分で何をしたらいいのか・・・・を教わっていないかも知れませんよね・・・・!
 (現実に、大勢の人達が、一人ポッチでいる時に、心臓発作を起こしているケースが沢山あるのですから、こういった仮定もあながち理屈に合わないワケではないと思うのですが・・・・)

 ところで・・・・心臓が正常な鼓動をしなくなり、気を失いそうになった人は、他人から助けて貰わないと、ほんの 10 秒ほどで意識を失ってしまう事が分かっています。
 ・・・・でも、こういった状況でも、繰り返して力強く咳をすれば、助かる事が出来るのです。

 まず、咳をする前に息をしっかりと深く吸い込み、次ぎに胸の奥深くからタンを絞り出すように、長くて深い咳をするのです。・・・・そして・・・・誰かが助けに来てくれるか、心臓が再び正常な鼓動を取り戻すまで、このような深呼吸と力強い咳を、おおよそ2秒に 1 回づつ、何回も繰り返し続けるのです。

 深呼吸をすると肺に酸素が送り込まれます。一方、力強い咳は心臓を圧迫し、血液を循環させてくれます。
 ・・・・それと同時に、(繰り返し、繰り返し、咳をして)心臓に圧迫を加え続けていると、心臓の鼓動の正常なリズムを取り戻すことも出来るのです。
 このようにして、発作を起こした人は、電話のある所にたどり着き、咳の合間に、助けを求める事が出来るのです。

 ここに書かれた事を、出来るだけ、多くの人達に教えて上げて下さい。
 そうする事により、沢山の人の命を救う事が出来るのです。

   
    ロチェスター総合病院
    健康促進部門より

  
 命は、色々な意味で多くの人にとって大切なものです。
 もし、貴方が、人間の命というものを、何物にも替えがたいと思われたら、この話しを、出来るだけ多くの友人や知人に教えて上げて下さい。






 貴方は”Yahoo ! ”を使いますか?

(もし使われるなら、)Yahoo Messenger を使って、オンラインのお友達全員に、この話を伝えて上げて下さい。

(Yahoo Messenger の URL は下記の通りです)

http://im.yahoo.com




  
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 このメールが、佐藤和市さんから届いたのは、今年の秋のお彼岸(9 月 23 日)ですから、もう 2 ヶ月半も前の事です!
 ・・・・その間、早く、この記事をアップロードしなくては・・・・と思って居たのですが、何分、いい加減でチャランポランな筆者のこと、取り掛かるのが、今日まで伸び伸びになってしまいました。

「もし、この記事をもっと早い機会にアップロードしていれば、助かった人がいたかも知れない・・・・」と思うと、心が痛みます・・・・!!

 ・・・・どうか、お許し下さい!!

   

   
No. 10 美人姉妹からの電話

 アメリカ帰りのP子とQ子は美人姉妹である。
 ・・・・普通、女の「きょうだい」って姉さんがオットリしてて、妹が活発なの が相場であるが、P子とQ子の姉妹は、それが全く逆である。

 キュートなQ子は、おっとりしてて、姉のP子より静かで優しい感じの女の子。 お姉さんで美人のP子は、妹のQ子より、ズット茶目っ気が多くて、可笑しくて、いつも僕を笑わせるタイプの爽やかな女性である。

 ふた月ほど前に、そのP子からこんな電話がありました。

 ・・・・その時の電話の内容が、この姉妹の性格を実によく表していて、とても可笑しいので、この話をここに披露することにしよう。

*****************************

 八岳(やたけ)さんお元気ですか?
 私はめちゃ元気ですぅ。

 元気すぎて退屈してます。

 でも・・・・1人遊びにもだんだん飽きてきました。

 私の唯一の遊びの友。妹のQ子は今稼ぎ時らしくいつも忙しいらしいし、お家も遠いので・・・・いつも、遊びに付き合わせるワケには行かないので、ちょっとツマンナイです・・・・!! そう言えば・・・・そのQ子が先日なんともすごいことを言っていたのでお知らせします。

 Q子「八岳さんのとこ、お姉ちゃんと一緒に遊び行きたいんだけど、冬になりそうなんだよね。」    
 P子「え? 八岳さんとこ・・・・って? ・・・・でも・・・・あんた、冬タイヤないじゃん。買うの?  高いよ----」
 Q子「ウチの車、4WDだから、普通のタイヤで大丈夫かなーーーって思って」
 P子「普通タイヤじゃ絶対だめよ、八岳さんとこは・・・。 わたし、まだ、死にたくないでちゅ。」
 Q子「あ、ぱるちゃん(バルサー)のスタッドレスがあるよ・・・・あれでいいかな?」 
 P子「いいワケないでしょ!!大体、あんた今なにに乗ってると思ってんの?」
 Q子「え、タイヤってそんなに種類あるんだっけ?」
 P子「・・・・・・・」
 ・・・・と絶句した私・・・・!!
 Q子「
これってもしかして、バスのタイヤと普通乗用車のタイヤと同じ大きさだよねって言っているぐらい恥ずかしいこと?
 P子「当たりでしょ・・・・!」

 パジェロに乗っている人がパルサーのタイヤを履こうなんて・・・
 絶句した気持ちわかります?
 やっぱ、普段から準備万端の車に乗っている人にはわからない話だったのでしょうか?

 とりあえず、旦那や母親に言ったら爆笑!!
 八岳さん所への、彼女と車でのお出かけは4月〜9月までにしておいたほうがよさそうです。

 ******************************

 これが、その時 P 子から聞いた、美人姉妹の話である。

  
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 ところで、世の中とは、実に不思議なものであります。

 ・・・・って言うのは、P子から、この電話を貰った二日ほど前の事、もう一組の美人姉妹、「YちゃまとM」のお姉さんのYちゃまから、この話と非常によく似た話のメールが僕の手許に届いていたからです。
 そして・・・・面白いことに、このYちゃまとMの姉妹の性格たるや、先に話したP子とQ子の性格にソックリなのである。
 ・・・・かの文豪ヴィクトル・ユーゴーではないけれど、
  げにも、この世は小説よりも奇怪なり!!
 である。


 ・・・・さて、話はもとにもどるけど・・・・
 そのYちゃまからのメールの最後には・・・・・

   「あ、怒られるから絶対にHPには載せないでくださいね。

    くわばらくわばら・・・・・。」

 と言う、可愛らしいコメントがひと言、付け加えられていました・・・・
 
でも・・・・今日のお話は、もう一組の美人姉妹のお姉さんのP子から聞いた話ですので、大手を振って、この可愛らしいお話を、皆様に紹介できたというワケであります。

  
 読者の皆様! げにも、この世は不思議だとお思いになりませんか????

(2000-12-29 掲載)
 

  

   

          

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