トロッコ

      

トロッコ ・・・・・・ 懐かしい響きのある言葉である!
僕が子供の頃・・・・・特に戦前から戦中にかけて、大きな工場の工事現
場などに遊びにいくと、時折ではあるけれど、トロッコが実際に使われてい
る現場を見ることが出来たものである。
線路があって、前から見ると上が開いた三角形をした鉄の筐体に、掘り
起こした残土を一杯に積んだトロッコを2〜3人のオジサン達がゆっくりと
押して行く、とても素朴で懐かしい風景。
・・・・・・トロッコという言葉を耳にすると、僕は決まって、そんな夢のような
風景を思い出す。

      


         

     だから、ある夏の日のこと。
ヒュッテから八ヶ岳の中腹にある ミドリ池 迄、一家3人で出掛けた折に
山道の中で、突然、このトロッコの線路に出っくわした時は
本当にビックリしたものである。

そう、僕は繁華街の中で、突然、古い友達を見掛けた時のように
 その場に呆然と立ち尽くし
 先に行った家族の呼ぶ声が、森の奥から聞こえて来るまで
その場でポカンと口を開けていたように、記憶をしている。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

    

        
 

僕は鉄道が好きである。              .
 だから、当然の事ながら、線路が大好きである。
でも、僕が一番好きな線路の風景というのは、新
幹線や東海道線のような最新鋭の鉄道線路な
どではなく、上の写真のような単線で、架線も無
い風景が好きである。              ...
・・・・・そして、もし出来る事なら、その線路は少
し錆び付いていて、直線ではなく、カーブをしてい
て、先の方が森陰に消えて行っている様な景色
がいい・・・・・・                   ..
そんな景色を見ると、僕は思わずその線路を辿
って行ってみたくなる。
              ..

   

だから、この日もそうだった。            
その日の登山道が、このトロッコの線路に沿っていたことを僕はどんなに喜んだことだろう・・・・・・! 
・・・・・・そして勿論、この登山道を降りてくる帰り道、僕は自分で線路の写真を撮り、家内に自分の写真を撮って貰う事を決して忘れはしなかった。

トロッコ・・・・・本当に懐かしい響きを持つ素朴な言葉である。
最近では、ここ20年ほど、トロッコにお目にかかったことが無かった。
だから、この八ヶ岳山麓を走っているトロッコの廃線を見つけた時、僕は、本当に幼き日の心の故里に戻って来た様に感じたものである。

トロッコ、トロッコ、トロッコ・・・・・・!!
口の中で、この単語を何回か繰り返して呟いてみると、何んとなく、小さいときに駄菓子屋さんの店先で買って口に含んだ、あの甘酸っぱい炭酸菓子の味がしないだろうか・・・・・・??

トロッコ、トコッコ、トロッコ、トロッコ・・・・・・!!

僕は、この言葉が持つ、素朴な響きと泥臭さが大好きである。

        


    
さて・・・・・・
このトロッコの線路を目にして以来、筆者は
「・・・・・・それでは、この線路の上を走っていたトロッコは、どんな形をして、何をはこんでいたのだろう?」
と、考えるようになり・・・・・・それ以来、町の中の古老のお宅を何軒かお尋ねし、話を伺い、出来れば実際に、このトロッコを取り扱った人にお会いして、直接、その人からお話を伺いたいと考えてきたのだが、いざ現実にその関係者を探そうとすると、それは、意外と大変なことであることが分ってきた。

・・・・・・と言うのは・・・・・・
        


   

これが馬トロッコの写真です。
どうです?・・・・・・面白いでしょう?
そのうち、色々なお話を追加して行くので、ヨロシクね?
どうぞ、楽しみにしていて下さい!










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