井出幸江さん:

  Re-ex 教会をバックに!

     

ツヅラフジで編んだツル  篭と美しい野の花・・・・

      

都会人に人気のある素朴な作品   

 兎に角、健康な人である。
 そして・・・・歩く事も、山の中に入る事も大好きな人である。

 幸江さんは、山の中に入ると、ドウダンツツジやツルウメモドキ、そのほか色々な美しい植物の枝や花を切って来て、案内所のホールを飾って呉れます。
 ・・・・そうかと思うと・・・・筆者が、植林された針葉樹林を、雑木林に戻す事に興味を持っている事を知ると、彼女は、地元でそういった研究を手掛けている人を筆者に紹介して呉れたり、蕎麦が好きだと言ったら、一夕、自分で蕎麦を打って腹一杯食べさせて呉れたりした事もある心優しい女性です。
 その上、筆者が何かをお願い事とすると、
 「ソーオ、・・・・いいよ!」
 と、いつも、快く引き受けて呉れます。
 ・・・・筆者の方は、彼女に対して、殆ど、何もしないのに・・・・である!

   
 ・・・・話は変わるが、観光案内所に置いてある、彼女の作品は、都会の人にとても人気があります。
 その人気の秘密の・・・・
 ●第一の理由は、何んといっても、ツル細工を作る時のセンスが良いことではないかと思います。 何故かと言うと、以前、太いツヅラフジの蔓(つる)を見せて貰った事がありますが、その幹は結構ゴツゴツと曲がっていて、扱いにくいもののように見えたからです。
 でも・・・・その時、幸江さんは筆者に
 「この曲りと、こっちの曲りを、こう組み合わせると、いいモノが出来るかも・・・!」
 と、嬉しそうに言っていました。
 その説明を聞いて、筆者は(ナルホド!)と思いましたが、こんな所に長年の経験から培われた彼女のセンスの良さが光っているのではないかと思います。
 ●第二の理由は、野生のツヅラフジで作った彼女の作品は、その植物の特性上、二つと同じ形のものを作ることが出来ない・・・・言い換えると、幸江さんの作品は全てがオリジナルグッズであるという事情がある為ではないかと思う!
 ●そして・・・・最後の第三の理由は、その値段の安さにあるのではないかと思います。
 観光案内所の常設展示場で、彼女の作品の値段を見た、東京や大阪から来たツル細工好きの観光客達は、
 「あら、安い! ・・・・ウチの方の半分くらいの値段よ・・・・」
 と言って、中には二つとか三つを纏めて買っていく人もいるほどです。
 ・・・・この事を見ても、彼女が
 「もとは山のものだから・・・・」
 と言って、手間賃だけの値段しかつけていない事が分ります。

 ・・・・本当に、地のままの素朴な人生を歩いている、心の美しい女性です。