上金(うえかね)義明さん




  

 上金さんと話をしていると、筆者はいつも大学生と話をしているような錯覚におちいるから不思議である。

 「生まれた年が 1960 年だから、もう 40 才の大台に入っている筈。 それなのにこの爽やかさは、何処から来るのだろう?」

 ・・・・筆者は、或る時、こう真面目に考えてみた事があります。

 そのとき筆者がしみじみと感じさせられたのは、彼と同年齢のおとな達に垣間見られる人生の垢みたいなものが、上金さんには殆ど感じられなかったという事実です。

 
 それはどういう事かと言いますと、多分、上金さんには自分の良心に照らし出された美意識みたいなものがあり、その心の透明さを濁すような事が余り好きではないのでは・・・・というような気がしてなりません。

 ・・・・人を見下せ(みくだせ)ない。 子供の人格も、大人の人格と同レベルに扱う。  人を騙せない。  人を傷つけられない。  ・・・・などなど、経済的には余り得な性格ではないような気が致します。。

 

 ある時、上金さんから、こんなお話を伺った事があります。

 ・・・・氏が、まだ横浜市の中学校で美術の教鞭をとられていた当時の頃、生徒達の心の素直さと自由さを愛していた氏は、子供達の心が素直に伸び伸びと育つことを希いつつ

 「自由な絵を描きなさい・・・・」

 と折りに触れて言っていたとか・・・・・

 しかし、その陰では、生徒達の成績をつけるに際し、生徒達が自由な心で描いた作品に点数を付けて数値化しなければならならず・・・・結果的には、その数値化によって生徒達の作品に格差をつけてしまう・・・・という「自分の考えと違うことをしなくてはならない」ジレンマに悩み続け・・・・最終的には、後の目論見も立たないまま、教職から退いてしまった・・・・という前歴があったそうな・・・・!!

 やはり、この人は・・・・良心に疑惑というトゲの刺さったままの状態で、生きて行くことが出来ないタイプの人なのでありましょう。

 ・・・・こんな事を考えていますと・・・・この様に、心の鏡にかかる塵埃を時々に及んで払拭して来た事が、彼の心に爽やかな清々しさを、培って(つちかって)来たのではないかと筆者は考えております。

  

 ・・・・・さて、 氏の人となりの話はこれ位にして・・・・・・それでは次に、上金さんの作品を紹介する事に致しましょう・・・・

 氏の作品は・・・・オーソドックスなものから、日常生活で使う食器類、自分の工房の看板までと・・・本当に、その種類は多岐に及びます。

 いいですか・・・・まず、こちらが深い味わいのある花器の大作です。


  

 

  

 次が、日常生活で使うご飯茶碗や鉢やフリーカップ

         


    
    

 それから、小物の金魚の箸置きです。

        


        

 ・・・・なかでも、筆者が特に面白いと思っているのが、トボケタ顔付きをした、魚の一輪挿しです。

 いいですか、よく比べてみて下さい。

 ・・・・・まず、こちらが魚の一輪挿し・・・・

          

 

         

 ・・・・・そして、こちらが上金旦那ご自身の写真です。

         

       

 どうですか?  何んとなく、イメージが似通っていませんか・・・・?

 さらに、全然イメージの違った、こういったコーヒーカップも上金さんの作品です・・・・って言ったら、さぞ、皆さんはビックリする事でしょう・・・・・

             


     

 ・・・・でも、ご安心を!

 このコーヒーカップは、同じ上金さんでも美人の奥様のみゆきさんの作品なんです。

 ついでに・・・・っていったら何ンですが、ついでに奥様の大作も紹介しちゃいましょう・・・・

 ・・・・どうです、この可愛らしいペンギンちゃんは・・・・!!



       

 奥様のみゆきさんは、このペンギンちゃんみたいに可愛らしい方です! (ホントだよ!)

 それから、筆者が大切にしている上金さんの作品をヒトツ!

  ・・・・・これは、上金旦那の作になる筆者宅の家宝の抹茶茶碗なんです・・・・・!

       


      

  何ンで、これが我が家の、家宝の抹茶茶碗かっちゅーと・・・・・ですねえ・・・・

  マエストロ・ウエカネから聞いたところに拠ると・・・・・

  ・・・・・この抹茶茶碗が、上金夫妻が結婚してから、最初に売れた作品で・・・・・

  要するに、結婚後の売却作品第一号だからなんであります。

   ・・・だから・・・多分・・・そして、多分・・・そして、又々、さらに多分・・・・

   こういった曰く付き(いわくつき)の作品は、50年後の「お宝鑑定団」に出品すると

   50万円くらいの値が付いちゃうかも知れない・・・と筆者は信じているからなんです。

   ・・・・ハイ!!


 それでは・・・・最後の最後に、絶対非売品の大作を紹介致しましょう。

  それ・・・・って、何かってユート・・・・・

  この看板なんです。



 楽歩舎(らぶしゃ)は、上金さんご夫妻の陶工房の名前です。

   ・・・・住所は(〒384-1102)長野県南佐久郡小海町小海 5580 - 1

                       Tel. & Fax. 0267-92-2778 上金義明・みゆき ・・・・です。

●●●●あっ、いけねえ! 忘れてた事が一つあります・・・・・・
      エートットット・・・・・・・楽歩舎では、陶芸の体験教室も開いているんでありんす・・・・・・・・・ハイ !!
       


    
写真は2001年夏、
松原湖高原観光案内所で開かれた
陶芸教室の模様です・・・・・

  ヨロシクねっ・・・・・!!

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◆略歴:

1960 東京都大田区に生まれる。

1983 横浜国立大学教育学部美術科卒業

1984 勤めた中学校で陶芸窯と出会い、絵から徐々に陶芸へ

1990 教職を離れ、八ヶ岳陶芸工房に勤める

1994 小海町に築窯し、独立する。

うつわ、オブジェを制作し、個展を中心に発表をする。

◆近年の作品展

1998「海と山とみゆからの贈り物で」

個展 ギャラリー自然のゆらぎ住工房

1999「顔のあるうつわ  みゆき義明展」

夫婦展 ギャラリー くろさわ