No. 5 火の見櫓<八那池> (2001-10-23 画)

    

 僕は火の見櫓(ひのみやぐら)が好きである。
 ・・・・何故か?
 って聞かれると、チョット返答に困るけど、田舎の集落のシンボルの様な気がしてならないからである。

 ・・・・僕は、今、信州は八ヶ岳東麓の小海町という人口 6,000 人ほどの町に住んでいるけれど、この町の土村・杉尾・小海原等々・・・・どの集落でもいい、20 軒とか 30 件ほどの家が集まった集落の近くに行ってみると、必ずと言っていいほど、その集落を抱きかかえるように、可愛らしい火の見櫓が立っているのである。

 そして、面白い事に、この火の見櫓が特に目につくのは、晩秋から早春にかけて、木々の葉も落ちて、霜が下り、雪が降り、氷が張るころになると、淋しげに立っているこの火の見櫓が特に目につくようになるから不思議である。

 人気の少なくなった秋の夕暮れなど、薄紫色に暮れなずむ淡い空の色を背景に、ひっそりと立っている火の見櫓・・・・そして、その周りに集まっている一握りの家々の集落を見ると、僕は、本当にホッとした気持ちにさせられるのである。

 そんな事を以前から感じていたせいだろうか、僕は、用事があってヒュッテから町に下りる途中、この八那池の集落の近くを通り掛かる度に、いつもそこに物静かにポツネンと」佇んでいる火の見櫓を見ると、(そのうち、いつかは絶対に、あの火の見櫓のスケッチをしてやろう)と思い続けて来たのが、この火の見櫓なのである。

     

   
 僕は高い塔が大好きである。

 西洋のお城の見張り台も、
 回教国の田舎の集落のイスラム寺院のミナレットも、
 ドイツの城塞都市の真ん中に建っているタマネギの坊主を付けたような高い塔も、
 それから日本の村や町の集落のシンボルである火の見櫓も
 ・・・・・・・何故か知らないけど、みんな、みんな、僕は物凄く好きである・・・・・・・!!

 こんな事が心の中にあるせいだろうか?
 (そのうち機会があったら、また、小海町の別の部落の火の見櫓を描きに行ってやろう・・・・)

 最近の筆者は、こんな事を考え始めています・・・・・!!。

(2001−10−30 記)